医療費問題を考える

消費増税が先送りになり、家計的には一安心ですが、その分社会保障費にお金が回らなくなります。税金の無駄遣いを無くすのが第一だと思いますが、なかなかそうはいかないのが今の政治です。

では、社会保障費の中で大きなウエイトを占めるのが、医療費です。増税分のお金が回らなくなった分、医療費が削減されるのですが、そうなると、保険料の値上げ、一部負担金の増加、保険適応から一部外す、診療報酬の値下げなどが考えられます。

この中で皆さんが一番に考えるのは、「診療報酬の値下げ」が一番自分たちに影響がないと思うのではないでしょうか。しかし、日本の保険医療は、先進国の中でもレベルが高い割には、報酬が少ないのが現実です。これ以上値下げすると、質の悪い安価な材料を使用したり、行ってはいけない使いまわし、資格の無い者の低賃金就労など医療全体の質の低下が予想されます。

そこで何よりも大事なことは、我々一人一人が医療にかからない、つまり健康でいることです。だからと言って医者に行かないのではなく、予防を中心とした医療を考えていくことだと思います。

特に歯科では、治療より予防の方が医療費が格段とかかりません。痛くなってから行くのではなく、痛くならないように行くのが歯科です。